理事長ご挨拶
千曲中央病院は、令和7年10月をもちまして、特定医療法人から社会医療法人へと改組し、新たな歩みを進めることとなりました。
当院は、創設者・大西益太郎の「病を診るだけでなく、人を診る医療を地域に根づかせたい」という熱い志のもと、昭和21年にこの地に設立されました。戦後の混乱の中でも、無医村や医療過疎地域を自らの足で回り、人々の命と健康を守ろうと尽力したその姿勢は、今も私たち職員の心に脈々と受け継がれております。
また、2代目であり、第23代長野県医師会会長も務めた大西雄太郎は、「地域医療は医療機関だけで成り立つものではなく、住民・行政・医療者が手を取り合って築くべき公共財である」と常々語っており、地域包括ケアの原点ともいえる思想を掲げてきました。
その思いは、今の医療・介護連携や在宅医療の取り組みに確実に生きています。
本法人が社会医療法人として新たな道を歩むにあたり、我々はその創設の精神を改めて胸に刻み、「公益性」と「持続性」を兼ね備えた医療の実践に邁進してまいります。救急・急性期医療から在宅医療に至るまで切れ目のない体制を整え、患者さん中心の医療を実現するとともに、地域の皆さまの生命と健康を守る社会的使命を果たしてまいります。
今後とも、地域住民の皆さま、ならびに関係各位の変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
社会医療法人大西会 千曲中央病院
理事長・院長 大西 禎彦