肝臓・胆嚢・すい臓外科
肝臓・胆嚢・胆管・膵臓の診療をおこないます。
癌を中心とした悪性疾患から良性疾患、救急疾患に対する診断・治療を行います。
肝臓疾患
肝臓疾患に対する診療方針
癌に対する肝切除は系統的肝切除を基本術式とします。
術前診断(超音波、CT、MRI)から癌の進展範囲を精査いたします。
CT画像(3D-CT画像)から肝臓内の血管の形態を確認し、また切除後量および切除率を計算し術式を決定いたします。
根治性、安全性を考慮し開腹下または腹腔鏡下手術を決定いたします。
ラジオ波焼灼療法(RFA)および血管内治療(動脈塞栓術)、全身化学療法等の加療は肝臓内科専門医、放射線科医とともに施行いたします。
肝臓疾患に対する診療内容
肝臓癌 | 手術(肝切除:開腹下または腹腔鏡下手術) ラジオ波焼灼療法(RFA) 肝動脈塞栓術(TAE) |
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胆管細胞癌 | 手術(肝切除)および化学療法 |
転移性肝腫瘍 | 手術(肝切除)+化学療法、ラジオ葉焼灼療法(RFA) |
肝臓がんの手術治療
腫瘍の位置、範囲によって肝臓内の血管を切離しその領域の肝臓を切除いたします。
左側肝切除
中央肝切除
右側肝切除
区画肝切除
胆嚢、胆管疾患
胆嚢・胆管疾患に対する診療方針
胆嚢癌、胆管癌に対しては画像診断(超音波検査.CT.MRI.超音波内視鏡検査.逆行性膵胆管造影検査等)にて正確な進展度診断に重点をおきます。
その結果から手術(肝切除合併および膵頭十二指腸切除合併切除等)の術式を決定いたします。
超音波内視鏡検査 Endscopic ultrasonography
先端に超音波装置のついた内視鏡を挿入し、胃十二指腸内より胆管、胆嚢、膵臓の観察をおこないます。鎮静剤を使用し30分ほどの検査です。
胆嚢・胆管疾患に対する診療内容(手術)
胆嚢癌 | 手術(肝切除:肝S4下+S5切除) (癌の進展度により拡大肝切除(肝右葉切除)、膵頭十二指腸切除) |
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胆管癌・肝門部胆管癌 | 手術(癌の進展度により肝切除(肝葉切除)、膵頭十二指腸切除) |
良性疾患・救急疾患 |
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胆石症の手術治療
腹腔鏡下胆嚢摘出術 Laparoscopic cholecystectomy
臍部またはその直上より約1㎝程の切開をおき腹腔鏡を挿入いたします。
他に1㎝、5㎜(2個所)の切開をおき胆嚢を摘出いたします。経過がよければ術後2~3日でご退院の予定です。
すい臓疾患
すい臓疾患に対する診療方針
すい臓癌に対しては術前画像診断(US.CT.MRI.EUS.ERCP等)にて正確な進展度診断に重点をおきます。
膵頭部癌に対しては膵頭十二指腸切除(場合により血管合併切除)、膵体部癌に対しては膵体尾部切除+脾臓合併切除術を施行いたします。
膵体尾部癌に対しては、癌の進展度および根治性および安全性から開腹下または腹腔鏡下手術を決定いたします。
病理診断の結果にて術後補助化学療法を併用いたします。
膵切除術後の糖尿病、膵全摘術後の糖尿病に関しては術前後より糖尿病内科にて血糖管理を行います。
すい臓疾患に対する診療内容(手術)
膵頭部癌 | 手術(膵頭十二指腸切除) 癌の進展度により血管合併切除 |
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膵体尾部癌 | 手術(膵体尾部切除+脾臓合併切除) (根治性、安全性を考慮し開腹下または腹腔鏡下手術を決定いたします。) |
低悪性度腫瘍等 | 開腹下または腹腔鏡手術
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良性疾患 | 急性膵炎に対するドレナージ療法 |
すい臓がんの手術治療
膵頭十二指腸切除術 Pancreaticoduodenectomy
- 膵頭部、胆管、胆嚢、十二指腸を切除いたします。
- 膵臓、胆管、胃または十二指腸の切離部と小腸を吻合いたします。
- 手術時間は約8~10時間です。
膵体尾部切除術 Distal pancreatectomy
- 膵体尾部および脾臓を切除いたします。
- 手術時間は約4~5時間です。
- 場合により腹腔鏡下手術を行います。
すい臓がんで手遅れにならないために 千曲中央病院 すい臓外来(予約制) 問い合わせ、申し込み TEL:026-273-1212 専用フォームはこちらから → 予約専用フォームへ